新しくできた お店のはずなのに
なぜ懐かしく感じるんだろう?
そうか・・・
あの日の 赤ちょうちん がそうさせるんだ。
三年前のあの日 僕は『あじ吉』に来た
厨房から一切表に顔を出さない お父さん
焼き鳥を焼きながら
注文・料理・表立った作業の全般をせっせとこなす お母さん
創業長らく培った歴史がそこにあった
そんな大切なお店が 2年前『火事』になり全焼
ネットを探せど 確かな情報が出てこない
僕は新山口に向かった
改装されたお店は30席ほど
以前の規模より大きくなっていた
それでもスタイルは変わらず お母さんは笑顔で僕を迎えてくれた
瓶ビールは自ら取る
注文はメモして渡す
賑わう店内はすでに20人ほど
この大人数を2人で切り盛りしていた
お客の誰も文句ひとつ言わない
まさしく『あじ吉』が築いてきた歴史がそこにあった
一度しか行ったことなかったお店のおでん なぜこうも懐かしく感じたんだろう?
ー身に染みるー という表現が似合う
注文が次から次に
幾多の作業を同時進行でこなす お母さん
すこし焦げてしまった鶏皮が 美味し感じるのは
ここだからに違いない
お酒が進まないわけもなく
熱燗を飲み干す
ー歴史を守ってくれてありがとうー
心の中で呟いた
【店舗情報】
住所:〒754-0002 山口県山口市小郡下郷1288-56
時間:16:00〜23:00あたり(定休日は未確認)
あとがき
お店情報はネットに確かな掲載がないですが、住所に関しては自ら足を運びましたので確認済みとなってます。
この2日後にお店に行きましたが、休み(日曜日 19:00ごろ)でした。参考までにどうぞ。
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